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地元の議員さん達と懇談会           2021.12.9

更新日:2022年1月19日

 ここ綾部では、慌ただしく冬支度が始まっています。

 そんな中、地元の議員さん達と、ここ「京綾庵」で懇談会を開きました。

超高齢化の進む綾部市では、支援を受けたくても満足に受けられない、施設入所待機者がたくさんいらっしゃいます。

 じゃ、特別養護老人ホームをもっともっと建てたらいいんじゃない?という声も沢山きかれるのですが、ちょっと待ってください!

 各行政区の第一号の介護保険料の算定(≒納付額)は、その行政区で必要な介護支援費用の総量に対して23%を乗じて得た数字をその行政区の第一号被保険者数で徐したものとなります。

 要は、特別養護老人ホームや民間の有料老人ホームなどが乱立してしまうと、その行政区の介護保険料が高くなってしまう仕組みとなっています。

 介護保険のサービスを受けるのには、要介護認定を受けなければなりません。

そして、認定区分によって、利用料負担(1割~3割)内で受けられるサービスの上限が決まります。

 現在綾部市内において、介護サービスを利用したくても、年金生活では食べていくのがやっとで、利用料を負担することを躊躇い、必要な支援を受けられずに困っている方がたくさんいらっしゃるのです。

 それにもかかわらず……

 前述の通りに、これ以上に施設を増やしていくことは、支援を必要としている高齢者に対しては、まさに逆効果ではないでしょうか?

 そんな仕組みとは別に……

 利用者さんを支援する老人ホーム(特定施設入居者生活介護など)にも疑問な点があります。

一旦入所してしまえば、一日中ほぼ施設内で生活することを強いられ、よって社会との関わりが希薄となり、かつての自分の役割も無くしてしまう生活が、入所中ずっと続くことになります。

 さらに……施設側の収益として包括報酬制度が導入されていますが、入居者の認定区分により、実際にサービスを受けていなくても基準の利用料が発生してしまいます。逆に不必要なサービスが提供されている場合も少なくありません。

 公費と皆さんの納付した保険料を元に事業者報酬が支払われている現実を踏まえると、各行政区において、大型の介護施設がたくさんできることは、決して喜ばしいことばかりではないのが事実なのです。

 このように、現在介護施設でおこなわれている支援の内幕をつまびらかにし、介護保険の望ましい利用方法や、介護保険ではカバーできていない支援、介護難民の実態など、実に1時間を要して、議員さん達に報告を行いました。

以下の画像は、懇談を終えた後にSNSにアップされた議員さんのコメントです。

2021.12.9





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